QC検定って初めて聞くけど・・・
就職してQCと言う単語を初めて聞く人も多いと思います。
働くうえで効率的に問題を洗い出し解決できる手法なんです。
今回はQCとQC検定について詳しく解説します。
- QCについて
- QC検定について
- QC検定の勉強法とおすすめテキスト
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QCについて
QCって聞きなれない言葉ですよね?
QCとは品質管理(QC:Quality Control)の事になります。
品質管理は製造業にとって非常に大切な管理!
品質管理によって製品の質を一定に保ちいい商品を届ける事ができればお客さんの信頼を得る事が出来たり、売り上げにも繋がりますよね(^^♪
また、品質を保つことでコストも削減できるんです!
難しいです!
難しく書いているけど作っている品物の品質を保っていい物をお客さんに届ける事がQC。
ものつくりの基本なんだよ!
QC検定について
QC検定について詳しく解説します。
QC検定の種類
1級/準1級 | 品質管理部門のスタッフ、技術系部門のスタッフなど企業内において品質管理全般についての知識が要求される業務にたずさわる方々 |
2級 | QC七つ道具などを使って品質に関わる問題を解決することを自らできることが求められる方々、小集団活動などでリーダー的な役割を担っており、改善活動をリードしている方々 |
3級 | QC七つ道具などの個別の手法を理解している方々、小集団活動などでメンバーとして活動をしている方々、大学生、高専生、工業高校生など |
4級 | これから企業で働こうとする方々、人材派遣企業などに登録されている派遣社員の方々、大学生、高専生、高校生など |
QC検定は1級から4級まであり、大多数の人が受験するのは3級となります。
3級の内容が理解できていれば実際にQC手法を用いて現場の問題を解決できちゃいます!
QC検定3級とは
3級の取得を目指す方々は、QC七つ道具の意味・作り方・使い方をある程度理解し、職場の問題を解決していくことができるリーダーシップがある人で、また品質管理の知識を得て現場の改善に生かしたいと思っている方です。
将来、現場のリーダー候補となる人には必須の資格と言えます。
QC検定の受験資格
QC検定は受験に各級とも制限はなく、1級~4級をいつでも受検OKです(*^^)v
QC検定の合格基準
出題を手法分野・実践分野に分類し、各分野の得点が概ね50%以上であること。
合格基準 | 日本規格協会 JSA Group Webdeskから引用
及び、 総合得点が概ね70%以上であること。
となっています。
各分野を半分正解し、合計点数が70%以上で合格です(*^^)v
QC検定合格率
受検者(人) | 合格者(人) | 合格率(%) | |
1級 | 705 | 73 | 10.35 |
準1級 | 136 | 19.29 | |
2級 | 8,843 | 2,231 | 25.23 |
3級 | 26,633 | 14,486 | 54.39 |
4級 | 7,926 | 6,808 | 85.89 |
半分だけ?
と思われるでしょうが、学校や企業などから本人の意思以外で受験されている方が大半なので勉強をせず受験されている方が落ちています。
しっかり勉強をすれば確実に合格できます。
まったく勉強せず受けている人も含まれているので勉強をすれば合格率は格段に上がります!
受検料(税込)
個人申込/団体A注1 | 団体B割引受検料 | |
1級 | 11,000円 | 9,350円 |
1級(一次試験免除)注2 | 8,800円 | 7,480円 |
2級 | 6,380円 | 5,500円 |
3級 | 5,170円 | 4,400円 |
4級 | 3,960円 | 3,300円 |
1・2級併願 | 15,730円 | 13,420円 |
2・3級併願 | 10,450円 | 8,800円 |
3・4級併願 | 8,250円 | 6,930円 |
準1級と認められた方の1級受検 注3 | 10,450円 | 8,800円 |
注1 お申込人数に関わらず団体Aの受検料割引はございません。 注2 第35回の準1級合格者が対象です。お申込みには準1級合格番号が必要です。 注3 第26回~28回の認定者が対象です。お申込みには準1級認定番号が必要です。 |
試験時間
このようになっていて、3級は90分のマークシート式になっています。
\ 検定の詳細はこちらで /
QC検定【勉強法】
試験範囲
範囲は品質管理の「実践」と「手法」からそれぞれ出題されます。
- QC 的ものの見方・考え方
- 品質の概念【定義と基本的な考え方】
- 管理の方法
- 品質保証:新製品開発【定義と基本的な考え方】
- 品質保証:プロセス保証【定義と基本的な考え方】
- 品質経営の要素:方針管理【定義と基本的な考え方】
- 品質経営の要素:日常管理【定義と基本的な考え方】
- 品質経営の要素:標準化【言葉として】
- 品質経営の要素:小集団活動【定義と基本的な考え方】
- 品質経営の要素:人材育成【言葉として】
- 品質経営の要素:品質マネジメントシステム【言葉として】
- QC 的ものの見方・考え方
- 品質の概念【定義と基本的な考え方】
- 管理の方法
- 品質保証:新製品開発【定義と基本的な考え方】
- 品質保証:プロセス保証【定義と基本的な考え方】
- 品質経営の要素:方針管理【定義と基本的な考え方】
- 品質経営の要素:日常管理【定義と基本的な考え方】
- 品質経営の要素:標準化【言葉として】
- 品質経営の要素:小集団活動【定義と基本的な考え方】
- 品質経営の要素:人材育成【言葉として】
- 品質経営の要素:品質マネジメントシステム【言葉として】
- データの取り方・まとめ方
- QC 七つ道具
- 新 QC 七つ道具【定義と基本的な考え方】
- 統計的方法の基礎【定義と基本的な考え方】
- 管理図
- 工程能力指数
- 相関分析
文字ばかり見て難しそうですが問題を読んでみると一般常識が多く問題集で練習しておけば簡単に解ける問題が多いです。
しかし、QC七つ道具など専門的な知識が必要な問題も実際に多くあるので繰り返し勉強し覚える事が大事です。
QCを代表する「QC七つ道具」についてはこちらで詳しく解説します。
「QC七つ道具」を知らないと検定に受かる事はできないばかりか、現場の改善も効率的にできません。
QC検定3級の勉強時間
QCの基本的な知識がない人や、社会人ではない人がQC検定3級に合格するには約100時間程度の勉強時間が必要です。
集中して1日1~3時間の勉強を最低でも1ヶ月は続けましょう。
だらだらと勉強しても頭に入らないですし期間と時間を決めて勉強するのがポイントです。
すでに社会人の方や会社でQCに取り組んでいる方は基本的な事はすでにできますので、QCの用語や目的を中心に勉強しましょう!
50時間も勉強すれば十分に合格できます!
1から挑戦する方は100時間以上を勉強する覚悟で!
QC検定3級の勉強法
とことん過去問題を繰り返し解いて間違った所はテキストを見て修正していく。
勉強方法はこの繰り返しです!
過去問題を90点以上取れる事ができれば本番の試験で合格は間違いなし(*^^)v
勉強は短期集中でなく毎日コツコツ勉強しQCについての知識を確実に自分の物にしましょう!
検定での合格が目的でなく勉強した知識を職場で発揮しより良い職場にしていく事がQCの目的です!
検定で知った知識は必ず職場で必要になるので武器になるように確実に知識として頭に入れておいてくださいね!
QCの七つ道具を理解する
QC検定で欠かせないのが「QC7つ道具」の存在です。
もちろん試験にも出ます!
QC7つ道具からは出題数が多く確実にマスターしておくべき箇所となります。
そのため、QC七つ道具は重点的に勉強してくださいね(*^^)v
QC七つ道具について
QCはQC七つ道具と言われる基本的な手法が使われ検定には必ず出題されています。
QC七つ道具について簡単に解説します!
チェックシート
チェックシートは、項目に従い現象を確認し記入する表の事です。
現場でチェックする項目を決め生産状況を見て、データを記入して生産状況を見える化する事ができる。
決まった様式はなく現場に合わせた書式を作成する必要がありまた、チェックシートは点検用と記録用があります。
点検用チェックシートは、点検項目の抜け・漏れなどを確認する事を目的としポカミスを防止する役目も。
記録用チェックシートは、問題解決になるデータ収集に使用されます。
ヒストグラム
ヒストグラムは、集めたデータを範囲で区切り、範囲にある量を表(度数分布表)にまとめて棒グラフで表した図の事。
作成したヒストグラムの形状を見ることで、データの分布状態や多い範囲が見える化し、ばらつきなどを把握できるようになる手法、問題点を浮き彫りにするのに適しています。
パレート図
パレート図とは、データを項目別に分けて表示し値の大きな順に並べた棒グラフと、各項目のデータ数を折れ線グラフで表した図の事。
全体で大きな比率を占める項目を見える化して、どの項目に対して対策をすれば効果が大きいかを判断する時に使用します。
散布図
散布図は、 2つの項目がどのような関係にあるのかを知る事ができる手法です。
X軸・Y軸でデータを点で表示し、どんな関係性があるのか、ないのかを知る事ができます。
たとえば、温度が上昇すると強度はどう変化するのか、生産スピードを上げると不良数が変化するのかなどの確認に使用します。
分布形状は大きくわけて下記3つの傾向があります。
グラフ
グラフよく見かけますよね?
グラフもQC手法なんです。
グラフはデータをわかりやすくしたもので数値の比較や変化を見やすくするのに役立ちます。
よく使われるグラフは
- 折れ線グラフ(変動を見る)
- 棒グラフ(数量などを比較する)
- 円グラフ(比率を見る)
- 帯グラフ(比率を比較する)
- レーダーチャート(バランスを見る)
特性要因図
特性要因図は、結果に対しての要因を書きだし結果に大きく影響する事をわかりやすくするための手法、要因が結果に対してどのように作用するかを探るのに有効です。
管理図
管理図は、品質の状態を見やすくするために使用されます。
品質の目標値を中心線(CL)、その上下に上方管理限界線(UCL)と下方管理限界線(LCL)を決め、データを折れ線グラフとして表示します。
範囲から外れたらアウト(管理外れ)となり生産ラインに異常がないかを確認し対策を実行!
合格基準を管理する事で基準から外れた時に素早く対応できるようになります。
基本のQC七つ道具を知っておく事でQC検定への理解が深まり合格へ近づきます!
最近は新QC7つ道具も出てきています。
試験にももちろん出題されますので確実に覚えて下さいね!
QC検定3級の例題
QC検定3級の例題です。
どんな感じの問題があるのか?
参考にしてください(*^^)v
[問1]
次の文章で正しいものには○印を、誤っているものには×印を解答欄に記入せよ。
[1]管理項目は多ければ多いほどよい。[ ]
[2]QCストーリーの「歯止め」は、管理のサイクルの Check に該当する。[ ]
[3]品質保証体系図とQC工程表は同じものである。[ ]
[4]品質保証は、厳格な最終検査によってのみ達成される。[ ]
[5]プロセスとはインプットをアウトプットに変換する、相互に関連する又は相互に作用す
る一連の活動のことである。[ ]
[6]方針管理を実施していれば、日常管理は不要である。[ ]
[7]工程異常が発生したが、不適合品を全て廃棄したので問題ない。[ ]
[8]デジタル表示の計測器は、校正する必要がない。[ ]
[9]製造現場で QC 工程表を勝手にカスタマイズしてはいけない。[ ]
[10]是正処置は、発生した不適合の再発を防止するために行う。[ ]
[問3]
次の各手法に関連の深い語句を選択肢から1つまたは2つ選び、その記号を解答欄に記入せよ
① パレート図 (1)
② 散布図 (2)
③ 管理図 (3)
④ 特性要因図 (4)
【選択肢】
(A)大骨 (B)相関 (C)UCL (D)重点指向 (E)Cp
[問 7]
ある製品の重量 x(g)を測定した結果、次の 5 個のデータが得られた。統計量として、平均値 x
と分散 V を求めるといくらか。下欄の中から選び、その記号を解答欄に示せ。
データ:9.2 8.9 9.3 9.4 8.6
平均値 x :ア.45.40 イ.11.35 ウ.9.20 エ.9.08
分 散 V:ア.0.428 イ.0.327 ウ.0.107 エ.0.0856
難易度の幅が広いのが特徴で、読むだけで解ける問題もある反面専門知識が必要な問題も多くあります。
例題を見て難しいと感じますが、解き方さえ理解すれば簡単です!
QC検定【テキスト】
ここでは実際に使用したテキストと問題集をご紹介します。
勉強の基本はテキストを読む事と問題集の繰り返し解く事です!
ご紹介したテキストと問題集で勉強すれば間違いなく合格!
僕も実際に使用して合格をしています!
おすすめのテキストと問題集ですよ!
まとめ
- 検定の内容
- 検定の合格率
- 検定の勉強方法
- 合格へのテキストと問題集の案内
このような内容をご紹介させていただきました。
実際に勉強し合格した僕が実践した勉強法とテキスト・問題集のご紹介でした(*^^)v
ぜひQC検定3級を取得して、職場の効率アップや品質向上に役立てて下さいね!
自身のスキルアップや職場のレベルアップに役立てて下さいね(*^^)v
他の資格についても詳しく解説しています!
毒劇物取扱者の攻略はこちら
QC検定3級の攻略はこちら
乙種4類の攻略はこちら